孤高の専門学校校長

感じるままに言いたい放題

◯ィズニーランド

 ◯ィズニーリゾートと呼ばれるあの独特の世界の中で繰り広げられる非現実を謳ったテーマパーク、あれは一体何なのだろう。いや、子供たちが楽しいっていうのはわかる。なんせ夢の国なんだからね。ビデオ作品も子供が小さい時には新作が出るたびに買い求めたものだ。創始者にも敬意を持っている。ノーベル賞ものだと思う。自粛期間が明け、再スタートした今のタイミングに合わせて、このテーマパークに少々思いを至らせてみた。私にはその価値がわからないので、どうしてもこの夢の国には理解できない点や、そこに行きたがる国民全員に理解してほしい点がある。今日はそれらを訴えてみたいと思う(きっとこれは嫌われるヤツだww )。
 今や神格化されてしまった例のネズミをはじめとする着ぐるみ群を有り難がる価値観について。あのかぶり物の顔や手は、きっと硬質プラスチックに塗装しただけだと思うんだけど、何が嬉しいんだろう? そ、ん、な、に、握手したいか? そ、ん、な、に、プラスティックの着ぐるみと一緒に写真を撮りたいか? 私は決して批判しているのではない。素朴に疑問を持っているだけだ。しかしこんな私の論は好きな人からは総スカンを食らう。心酔している人は「中の人」というだけで嫌がる(笑)  でもきっと人は入ってると思うんだけどなぁ(笑)  そしてその中の人はきっと特別な訓練を受け、シミュレーションを繰り返したオッさんである。私はあの着ぐるみを『キャラクター』と見ることはできない。あくまで『人』なので、知りもしないそんな人を相手にして何が楽しいのだろう?と思ってしまうのである。
 もう一つ。そのテーマパークに行く日は朝早くから起きて身支度を済ませ、朝食もそこそこに戦闘態勢を取らねばならない。現金、カード、チケット、ファストパスをはじめとして、暑い日なら着替え、寒い日なら防寒着に加えドリンク類、薬類を備えて万全を期す。子供にもこの日用に準備した衣装を着せてヘアのセットも特別仕様だ。しかし最も過酷なのはその家のお父さんである。特に車で参戦する場合には地獄だ。それなのに嫁さんや子供はあっちへ走れ、こっちで並べと、容赦がない。夕方になり予約していたレストランで、やっとゆっくり出来ると思ったのも束の間、その店のスタッフのお姉さんたちがこれ以上ない笑顔をたたえて「さあ皆んな手を繋いで音楽に合わせて掛け声とジャンプですよー!せーの!」、、、。冗談じゃない(笑)  子供のためと笑って飛んだり跳ねたりさせられ、バカ高いメシをハラに急いで詰め込み、早々に飛び出すと次に待っているのが、なんとかっていう名前のパレードである。お父さんは準備のために昨晩いくらも寝ておらず、体力的には既にボロボロだから、最後の望みとばかり地べたに座ってひと眠りしようとしたら大きなフロートが何台もやって来て、やかましいことこの上ない。
 これを苦行と言わずして何と言えばいいのか。お父さんは1人つぶやく。「夢の国か、、、」と。