孤高の専門学校校長

感じるままに言いたい放題

とぉ〜 やっぱり そんな私がいるんです

若い子に意見を求めると、「とぉ〜」と言ってから自分の意見を言うのは何なのだろう?と意地悪なことを言う私(笑)  わかってるよ。「えっとぉ〜」のとぉ〜だよね。あ〜とか、あの〜とか、え〜とかの音が言葉の前に付くのを「ひげ」と呼ぶが、その一種である。しかし我々の年代で「とぉ〜」といえばもちろん仮面ライダーしかない。しかもそれは昭和のライダーたちが技を繰り出す時に発する常套句、かけ声だ。ウチの子供は平成生まれだが、幼い時に昭和ライダーのビデオを繰り返し見過ぎたせいか、道に溝や段差(いずれも10センチ程度以上)があれば、いちいち変身してからそこを飛び越えたものだ。当然その時には「とぉ〜!」と言った。若いヤツらは「とぉ〜」の使い方を間違ってる。使いたければ飛ばなければならない(笑)

同じく多くの若者が使う接頭語(笑)に「やっぱり」という私の嫌いな《非主張迎合隊》の合言葉(笑)がある。何なんだ「やっぱり」って? お前は一体誰の意見に同意してるんだ? 聞いてるこっちは知らんがな(笑)  この言葉は「誰かの意見と同じく私も・・・」か「社会通念上の価値観から逸脱しない範囲で・・・」あたりの「自分一人の意見じゃないですよー」というズルい逃げを打つメッセージに他ならない。こんなタイプは「やっぱり私も規定通りの方法で続けて、様子を見てからの判断がいいと思います」みたいな、全く自分の思いの入らない意見しか言わないものだ。自分の意見に責任が乗ってくることを避けたがる今の若者は、出る杭になりたがらない。

最後に。「私がいるんです」だ。あれは腹立つ(笑)  誰かに自分の状況を説明する時、「楽しいとは思えない自分がいるんです」や「それを冷静に見ている私がいるんです」という「私がいるんですバカ」のことだ。そら、お前はいるだろうよ。お前がいなかったら俺の目の前のアホ面は誰だ? 自分の体を離脱した心が本体の自分を客観視しているという、一見詩的でもある表現の、なんとクサくチャラいことよ(笑)  「楽しいとは思えない自分がいる」のではなく「私は楽しいとは思えません」だろーが! お前は舞台俳優か!?

ま、色々あるが今日はこの辺で・・・(笑)