孤高の専門学校校長

感じるままに言いたい放題

OD

病院に勤める薬剤師の仕事場を舞台にしたドラマが好評らしい。主演が石原さとみさんだからまぁ仕方ない(笑)  彼女はほんと可愛いもんねー。しかし思うのだが、今30代や40代のきれいな女性って、その人が10代の頃よりずっとクオリティが上がっているのはどうしたことだろう?ガッキーなんかも今の方がずっと可愛い。任天堂スイッチの好調な売れ行きの要因は、コロナ自粛3割ガッキーの可愛さ7割じゃないだろうか?

ともかく石原さとみさんは可愛い。自分の理想に対して愚直に、また不器用ながらひたむきに仕事に向き合う姿勢は多くの人が応援したくなるような演出に仕立てられている。医療ドラマはその非現実生からよくファンタジーだと揶揄されるが、薬剤師に聞くとこのドラマもご多分に漏れずファンタジー性が暴発の連続らしい(笑)  まあ私は医療従事者じゃないから、これまで医療ドラマではそんなに気にもならなかったんだけど、先日の回はちょっと注文がある。それはオーバードース (overdose)の扱いについてである。徳永えりさん演じるODの患者の描かれ方がきれいで格好良過ぎて「ウソだ!」と叫んだ訳だ。薬物の大量摂取の克服は患者の意志でたやすくどうにかなる程簡単なものではない。

他の誰でもない私の妻は今でもこの衝動と闘っている。しかし年に一度あるかないかではあるものの、その誘惑に負ける日がある。導眠剤と鎮静作用の高い薬を3シート(30回服用分)も服用すると、上も下もない、朦朧とした意識の中に漂うことになる。胎児のように子宮の中でふわふわ浮遊しているような感覚なのかもしれない。ただしその気持ちの良さは「本人から見れば」だ。白目を剥いてよだれを流しながらウーウーと低く唸っているか、とっくにこの世にいない人と話をしている妻の名前を大声で呼びながらトイレに連れて行き、水を飲ませて吐かせることを何回も繰り返すこちらは修羅場である。病院に電話をして指示を仰ぐが、状況によってはそのままその病院に運ぶことになった。今は昔みたいに睡眠薬で死ぬことはほぼできないらしいが、こっち側の世界にいない時の妻の姿は子供には絶対見せられないと思う。ODをする人は現実から逃れたい一心なのである。

ドラマのエンディングでは急激に回復したOD患者である母親が、我が子である女の子と夫との3人で手を繋ぎ笑顔に包まれていた。・・・なめちゃいけない。そんな簡単には元の自分には戻れない。あっこれがファンタジーというものなのか!

ところであのドラマでは松原市のアイドル、元乃木坂46の西野七瀬さんが石原さとみさんの同僚の新人薬剤師として出演中だ。息子と同じ高校というあたりに勝手に親近感を持っている私たち家族の間では彼女は「松原の奇跡」と呼ばれている。乃木坂時代からそうだったが、私!私!とならない大阪人らしからぬところに大変好感が持てる。