孤高の専門学校校長

感じるままに言いたい放題

奇跡の声、「可愛い」「シブい」

 色んな歌い手はいるが、今日は「カワイィ〜!」っていうのと「シッブー!」っていうのを取り上げてみます。はい。独断です。

 


ー可愛いー


吉澤嘉代子さん》
 この方、私大好きです。もっとメジャーになってもいいのに。何より声がいい。マジな歌のエグる感じも素晴らしいし、コミカルな歌のクスッとくるところは秀逸だ。彼女の「恥ずかしい」という歌もそんな『クスッと系』の逸品だけど、考え方が可愛いことに加え、曲の最後の部分である『恥ずかしー‼️アー‼️』というフレーズは何度聴いても可愛くてよい。


SHISHAMO
 ボーカルの宮崎朝子さんの声はあり得ないほど素敵。実は私、ひょんな機会があって彼女とお話ししたことがある。その時無理を言って、いただいたメンバー全員のサイン入りのヨットパーカーは今も私の宝物である。さてテーマであるが、「明日も」という曲のサビ前にある『オオオ』の部分は、それだけでこの名曲をケナゲで可愛くしている。ただ、面白いのはこの方、話す時には伊藤沙莉さんみたいな野太い声で、そのギャップがまたいいんだな。


森田童子
 ちと古いですが。しかしこの人の声は何と表現したらいいのだろう。「僕たちの失敗」は今聴いても十分退廃的な気持ちになれる(笑)  「高校教師」は教育者としてホント、あかんテーマだったけど、あの曲にはぴったりだった。桜井幸子さんの美しさと真田広之さんのだらしなさ・・・。森田童子さんの病的に消え入りそうな声と相まって、ため息がよく似合う。

 


森高千里
 ミニスカートの「17歳」ばかりが取り上げられるけど、私は「雨」か「渡瀬橋」を推したい。彼女の声は大変失礼ながら南野陽子さんと菊池桃子さんに通じるものを感じていて、私の中では『幼声三姉妹』なのだが、ファンの人が聞けば怒られるだろうか。「渡瀬橋」は情景を勝手に妄想してるから、歌詞をヒントに短い小説を書きたいとも思っているほどなのです。

 


ーシブいー


柳ジョージ
 亡くなってしまいましたね。ホント悲しい。名曲「青い瞳のステラ」が名曲たる所以は、ジョージさんの声と物語の切なさによる。戦後、国の仕事で夫と一緒に日本に来たが、長い年月が経って夫は大好きになった日本で帰らぬ人となった。妻である自分は故郷のテネシーに帰ろうかとも思ったが、大好きな夫が眠るここ日本を離れることなどできない。ふと知り合った日本の少年も大きくなった。その少年の目線で書かれた曲であると聞いている。ジョージさん、あのしゃがれ声もう一聴かせてくれよ、芝生の下で眠っていずに。

 


トム・ウェイツ
 代表曲の一つである「Tom Trauber's  Blues」はドラマ『不毛地帯』の主題歌である。特徴ある歌声を初めて知ったのは、はるか高校の時だったか。友達から「すごい声のヤツがいる」と紹介されたのが彼を知ったきっかけである。ほとんどギャグかと思うほどのしわがれた声は、聴いているうちに体に染み込んでいって忘れられなくなる。しばらく聴かないと、無性にあの声に会いたくなる。そう、私にとって年に何回かは体が渇望してしまうチキンラーメンのように。

 


ジョアン・ジルベルト
 「イパネマの娘」であまりにも有名。当時ジョアンと夫婦だったアストラッド・ジルベルトが歌った英語バージョンが大ヒットした歌。思うにこの夫婦だけに限らず、ボサノヴァ歌手は皆ささやく。ささやいてナンボだ。ズバリ言えば下手くそでも成り立つのかもしれない。しかしジョアンの歌声は唯一無二であるが、長くは聴いていられない。なぜなら聴いた人の80%は10分以内に眠りに落ちるからだ。
 しかしこのイパネマという所、世界的に有名なのかもしれないが人口的には日本の「市」にもならない規模だ。地方の「ある一つの農業の町」でしかないのかな。それでもあくまでも大阪の地方の町に例えてみると、「枚方の娘」?「藤井寺の娘」?「四条畷の娘」? ・・・これではきっと世界的なヒットにはならないな。