孤高の専門学校校長

感じるままに言いたい放題

眞子内親王とエストロゲン

 年頃の娘さんを多数お預かりして指導するのが我々学校で働く者の仕事である。年頃だけに毎年色々ある。想像もつかないことも起きるし、想像もつかない判断をするもんだから、想像もつかない結果が生まれたりもする。警察、裁判所、弁護士、官公庁、学校(主に高校)、さらにうっとうしいことだがマスコミの相手をしなければならないことも珍しいことではない。

 

 我が校に限らずおよそ学生と呼ばれる若年層にとっての最大の関心事は、恋愛やそれに紐づく浮ついた人間模様や色恋沙汰についてである。男はモテることに、また女は好きな人に気に入られようとして、まさに人生をかけた闘いが校舎の中で繰り広げられている。勝手にくっ付き、勝手に別れることが繰り返されている日常には毛ほども興味もないが、深刻な案件が私の耳にまで達することがある。私のこれまでの経験ではそのほとんどは女子生徒間で起きた。

 女子生徒の中には、好きな男性ができたら最後、生活がその人一色になってしまい、24時間365日その人のことが頭の中を占めてしまうタイプが存在する。問題となるのは自分のことさえ身が入らなくなってしまうそんな生徒徒が起こす『事件』である。陰口悪口や意地悪、場合によっては女生徒同士が暴言を応酬しながらつかみ合いになることもこれまでに幾度か目にした。

 この一直線タイプの女子生徒は極端に視野が狭くなる。対象の男子生徒のことしか考えていないから、大事にしてきたものまで捨てることになるのも厭わない。家出や退学を考えるに至るなどは珍しいことではない。周りの意見や忠告など耳に入らなくなるだけでなく、自分の中で好きになった男性を美化してしまうのだ。その男にまつわる悪い噂は全く信じないから、決定的な証拠でも無い限りその男がいい人であり、自分にとっての最高のパートナーなのだと信じ続け、セルフマインドコントロールにかかったおり、なかなか正気には戻らない。

 

 女の子は年頃になってくると女性らしい体つきになり、動物学的にいえば男(オス)から見た際の異性として女性を魅力的にするのはエストロゲンという女性ホルモンであり、簡単にいえば幼児体系から女性らしい体形にするための内分泌であるわけだ。まだ十分に解明されてはいないが、このホルモンは上記のような体(見た目)に作用することに加え、精神的な部分にも影響を及ぼしてしまうところがクセ者なのである。恋に恋する乙女と化し、相手一直線になり、相手を美化し、忠告など聞く耳を持たなくなるのは、このホルモンがバンバン分泌されていることによるという。こらは種の保存のため、エストロゲンによって『好きだと思わされている』だけなのだ。何という神のいたずら! 何かのきっかけその男と別れたとしても、次の対象にまたまた一直線になる。その時には間違いなく(あれ? 私、なんであんな男のことが好きだったんだろう?)となってしまうのだ。正に恋は盲目である。

 

 秋篠宮家の眞子内親王のご婚礼については、その是非を我々下々の者がとやかく申し上げられるはずもないが、秋篠宮様は私と、眞子様は娘とそれぞれ年齢も近く、私にも兄がいることもあって宮様の子供時代より親しく拝見してきた。そして紀子さまとのご結婚後はお二人のお嬢様もまっすぐにご成長されての現在である。娘を持つ父として、きっと恋愛のご経験も多くはないであろう眞子内親王が、エストロゲンのせいで『一直線化』しているのではないか?と正直危惧するところである。

 ご結婚が成立したとして、お輿入れに際し眞子様が一時金をお受け取りにならない云々が話題となっているが、これは絶対受け取るべきで拒否するのは断固反対だ。民間の生活などされたことのない眞子様にとって、何もかもがわからないことだらけの日々が続くだろう。しかもお父上である秋篠宮様からは、(気持ちの良い)お許しはいただけていないように見える、そんなご結婚生活である。最後の頼みになるのは金しかないではないか。また新婚家庭にとって最大の障害になるであろうあの母親がしゃしゃり出てこないわけはないと思う。眞子様が誰にも助けを求められずに涙にくれる日々を過ごされることになりはしまいか。私の想いなど届くわけもないが、大いなる愛に包まれてまっすぐにここまで歩んでこられた、純真この上ないお顔が涙にゆがむことを勝手に想像し、うわー‼️と叫びたくなる。