孤高の専門学校校長

感じるままに言いたい放題

可愛そう(?)な野菜

冬瓜
 大きさの割に冬瓜は安い。地方の道の駅なんかに並んでる冬瓜たちにつけられた値段を見ると、なんだかあんなに大きく育ったのに拍子抜けする程の安価がかわいそうだ。鶏そぼろのあんかけなんか、心まであったまる絶品でみんなが笑顔になる位美味しいのに!
 しかし何であんなに安いんだろう? あれだけの大きさになるまでには手間もかかるだろうし、運送だって大変なのに。

カボチャ
 炊いたヤツはいいんだ。問題はバーベキューなんかで焼いた時だ。バーベキューの主役は何といっても肉だ。参加の全員が肉を食うためにそこにいる訳だ。だから網の上で豪快に並べた肉を焼く横で、申し訳程度に並んだ野菜は肩身が狭い。みんなでワイワイ食べ始めて少し時間が経った時に、主役である肉の焼け過ぎを予防するために下敷きにさせられたりする野菜、それがカボチャだ。アイツはお肉さまを焦がさないように、自らの身を犠牲にするのである。考えると泣けてくる(笑)

玉ねぎ
 玉ねぎは野菜の汎用性というジャンルに限ると断トツのチャンピオンだ。アイツほど色んな料理に顔を出すヤツはいない。言い換えればどこにでもいるが有難がられないかわいそうな脇役!それが玉ねぎだ。淡路島のマクドナルドでは玉ねぎシェークがあるのだと先輩に言われ、本気にしていた若い頃の思い出がある。あるか!そんなモン!
 でもアイツにだって意地はある。だから切ろうとする人間を泣かすのさ。でもアジの南蛮漬けに入ってる玉ねぎは個人的にホント好きでいくらでも食えるんだなぁ。

キュウリ
 ギネスブックに『最も栄養のない野菜』ってことで記載があるらしい。しかしそれって一体なんだろうね。そんなワーストワンがギネスに載るなら他にも『最も子供が嫌う野菜』や『最も捨てられる部分が多い(歩留まりが悪い)野菜』、『最も腐りやすい野菜』、『最も収穫に時間(手間、経費)がかかる野菜』『最も価格が天候に左右される野菜』・・・とキリがない気がするんだけどなぁ。でもキュウリ、美味いぜ。

 色々勝手を言ったが、逆に花形の野菜って何なんだろう? 鍋の白菜? サラダ界で幅をきかすレタスやキャベツ? 王者の風格を持つ大根? イヤイヤ何といっても世界的に見ればジャガイモか? 一度でいいから野菜たちご本人からそのあたりを訊いてみたいものだ。