孤高の専門学校校長

感じるままに言いたい放題

コロナ 1

 国も府も政治家もキャスターもテレビもニュースも偉そうに口を揃えてコロナだから自粛しろという。感染予防をしましょう、マスクをしましょう、手を洗いましょう、消毒しましょう・・・。まぁそれはそうだろう。そこには文句は無い。しかし、出勤は◯%以下に、◯時以降に酒を飲むな、◯以上で飯を食うな・・・。根拠が曖昧なそんな縛りは到底理解できない。そんなトンデモ自粛指示の中でも特に異彩を放つ(笑)のが、『県をまたいでの移動は控えましょう』というものだ。これら一連の不可解なメッセージは、テレビや新聞しか見ないような情報弱者の中から自粛警察が湧いてくる要因となるのだと思う。『社会全体がこんな時期なのに、自粛しないなんてあんた、他人に迷惑かけてますよ! (はい、私は正しい人間です)と彼らは言う。

 

 案の定我が学園にもトンデモな親があらわれてしまう。いわく、『うちの娘の担任は感染者の多い府県にお住まいですよね? そんな人が授業をして、生徒がコロナになったらどうするんですか?』・・・。ハァ?(笑)   この親御さんは、感染者の数でそのエリアが、要するに空気が汚染されていると思っているのである。だからその地区に足を踏み入れるだけで、またはその地区に住む人であるだけで危険だといってるのだ。ブッ飛んだ理論、ここに極まれり(笑)


 『都道府県をまたいだ移動は控えましょう』というのはあまりにも非科学的ではないだろうか。そんな論をお構いなしに発信、また順守する人でさえ、通勤電車の混雑は構わないのである。通勤であれば混雑していようが府県をまたごうが関係ない。ところがその移動が休みの日になると、途端に人混みは避けろ、府県をまたぐな、と言われることがさも正当なことであるかのような風潮に、およそほとんどのメディアにおいて誰も異論を唱えない。不思議だ。