孤高の専門学校校長

感じるままに言いたい放題

女の性(さが)

 この駄文を読むときっと普通の女性は腹が立つに違いない。女性差別だと口を尖らせることも考えられる。しかし断っておくが、私は女性全員のことをおしなべて語ろうというのではない。あくまで私が今まで接してきた女性のほとんどの方々に共通していた特性であるというだけのもので、肌感覚でしかない。たまたま私の周りにこんな人が多かっただけかもしれないし、偶然かもしれない。
 だからね、これを読む人はきっとわずかな人数だろうけど、目にしてしまったあなたは絶対怒らないでね(笑) あなたのことじゃないからさ。ね? 男バージョンも後でやるから。

 女にとって みんな同じでないといけないという意識は大変強く、日常にもそれはよく表れる。とにかく周囲と上手くやっていきたいのである。太古の昔、女は狩りに出た夫を 子供を守りながら待った。当然それを一人でやるのは大変だしリスクも多かっただろう。そこで女同士が集まってムラを作りコミュニティを形成した。自分が病に倒れた時や夫が事故に遭い狩りから帰ってこなかった時も 周囲が協力して助ける。子供も共同で守る。それが当たり前になった。だから女は誰かが困っていると同情して一緒に泣いて助けてあげたいと思う優しさがあるし、他人の子供でも「可愛い〜」といって笑顔で接する。周囲の中にあって 相対的な価値を重視するから、人からどう思われているのかを男よりずっと気にする。男は気に入らないヤツと一緒にいるくらいなら一人を選ぶが、女は一人になるくらいなら 気に入らないヤツとでも一緒にいる。「みんな一緒」に安心し、一人を恐れるのはDNAに刷り込まれていることなので抗いようがない本能ともいえるものなのだ。

 この「みんな一緒」という価値観は、誰かが優遇されたり目立ったりすることを快く思わないことでもある。特に「自分は損をしている」「あの人は得をしている」「どうして自分だけ?」「どうしてあの人だけ?」といった、誰かが特別な状態になることを 女は特に嫌うし、あくまで平等(「公平」ではないところがミソだ)を求める。動物学的には 誰かが目立つことでオスを惹きつけてしまい 自分がオスから選ばれる確率が低くなる状況を打開しようとする 防衛本能だ。「出る杭は打たれる」、、、女の掟だ。

 同じ理由で周囲から自分だけが遅れをとることも極端に嫌がる。複数の女が街を歩けば、必ず一列に横並びになる。誰も後ろに下がって自分が2列目になることなどないから まるでラインダンスである(笑) また3〜4人以上の待ち合わせでは全員が内側を向いて円になる。1人2人と増える度にその輪が大きくなっていき、多人数の待ち合わせだと後半はキャンプファイヤーのようになってしまう(笑)が、これも自分が一歩遅れる状態になることで男から見い出されにくくなることへの本能的な防衛反応といえる。

 こうした「自分だけが劣った存在でありたくない」という女性特有の横並び至上主義は「目立つ同性を蹴落とす」という反応にもなる。誰かを目立たせないように、しかも自分は(目立たない)劣った存在にならないように。そしてその「劣る」という項目にも 若さ、美しさ、体型など色々あって、歳をとると一般にこれら全てを失うから、年配の女には「経済的な豊かさ」しか 周囲と戦えるネタが無くなる。
 女同士が周囲に対して優越感や劣等感を感じ 戦う項目の中でも「美しさ」に対する同性への対抗心は およそ男の追随を許さないし、男にはその気持ちはよくわからない。そして女の価値の中で「美しさ」と双璧である「痩せている」ことへの敏感さは異常なほどだが、これは生物学的に見た時の「妊娠しやすさ」に起因する必然であるという。こうだ。人間は歳をとると一般に太る。そして歳をとれば妊娠しにくくなる。これがイコールで結ばれ、太っていると妊娠しにくくなる=男に選ばれにくいということになる。そしてこれを人はDNAレベルで知っているわけだ(ただし神はイタズラ好きである。痩せていない女性が好きだという男は少なくない)。

 目立つ他人を蹴落としたい意識は 女ならば死ぬまで続く。私が介護の資格を取るために 老人福祉施設に実習に訪れた時、九十オーバーのおばあちゃんでさえ、若い(?)私を取り合い、ヤキモチは焼くわいけずはするわで閉口した。あんなにモテたのは久しぶりだった(笑)が、笑顔がかわいい1人のおばあちゃんが 違うおばあちゃんの入れ歯をゴミ箱に捨てた時にはあらら、、、となった直後に恐ろしくなったものだ。
 ベテランのパートのおばちゃんが若い新人に冷たいのは、若さという美のカテゴリーで絶対的に負けてるからだし、同じ職場の誰かの悪口をあなたに言うのは自分がその人に負けてるかもしれないから 悔しいか怖いかのどっちかだろうね。

 ところで他人が目立つ(モテる、選ばれる、チヤホヤされる etc.)のは嫌だけれど、自分はそうなりたいと大体の女は 本当の本当の本当は思っている。目立ちたい、羨ましがられたい、、、。そしてそれが許されるのは誕生と葬式以外では結婚式だけだから 男は放っといてあんなに大騒ぎなのだ。あのイベントは、公に認められた、周囲の女が許さざるを得ない女の自慢であり 出る杭であり、思い切り目立つことができる日だ。女がかねてから持っている強い承認欲求を ここぞとばかりに満たそうとする日が結婚式なのである。だから結婚式は「2人の愛の誓い」という仮面を被っているが、純粋に女のためのものだ。


 最後に、こんな話を聞いて「そう!私も女のドロドロしたのは大っ嫌いで、みんなからよく男みたいにサバサバしてるねー なんて言われるのよー!」という女が必ず出てくる。「自分はこの手の女ではない」と言いたがるんだなぁ。

 でも経験上そんな人ほど 大体はキツ〜い ドロッドロの「女」なんだよね(笑)