孤高の専門学校校長

感じるままに言いたい放題

グルメ?

 グルメレポーターには一言も二言もある。ちゃんと仕事しろよと。何か食って決まり文句を言うだけなら今の野党議員にだってできる。食レポというものは、ただ美味いものを美味いというだけじゃなく、人間性がにじみ出たレポーターの姿、また臨場感あふれる言葉という額に囲まれた一枚の絵の評価なのである。アホのひとつ覚えみたいに「ウッマ!」と言ってギャラを貰おうなんざ、ホント顔洗って出直してこい! 気の利いたコメントが言えないなら、せめて食う映像に集中してほしい。
アホレポーターのクソコメントを並べてみようか。


「口の中一杯に広がりますねー」
➡︎当たり前である。目や耳にはいかない。


「素材の味が活かされている」
➡︎薄味だということだ。


「甘ぁい!」
➡︎魚介類にありがち。私は刺身を甘いなどと思ったことなどないが。


「何コレ!?」

➡︎関西のお笑い芸人に好発。ホント品がない。「予想外」ってことだろ? 他に表現する言葉はないの?


「ヤミツキになりますね」

➡︎ならない。一口食ってそんなこと思うか!


「行列必至ですねー」

➡︎知らない。お前見たのか?


「創業以来◯十年、継ぎ足し継ぎ足し、、」
➡︎腐らないのは不思議だと思うけど、老舗だから美味いとはいえない店も多いぞ。 

 

「こってりしてそうだけど意外とあっさり」

➡︎何でこんなこと言うんだろう?背脂のぷかぷか浮いた粘度の高いラーメンのスープがあっさりしてるわけないだろ。胃にくるわ。


 私の中では美味そうに食うチャンピオンは国分太一さんだ。石塚英彦さんとグルメ番組をやってほしい。国分さんはグルメ一本でも十分やっていける(笑)  彦摩呂さんは「味の宝石箱や〜」で当たったけど、食い方が上手いって話じゃない。またグルメ番組のレポーターを見て「羨ましぃ〜!」と言う人はたくさんいそうだが、美味そうに食うのはただそれだけでスキルなのである。ましてや気の利いたコメントを述べるなど、難度は果てしなく高い。軽々しく素人が「あんな商売ええよなぁ」なんて言ったらダメだ。

 関西ではお笑い芸人としてはパッとしないけど、タージンさんが昔から知られている。私の知人が開店した時のパーティーにゲストで来てくれたけど、その時は比較的つまらないコントをやって、場を微妙な笑いで包んだ。彼は食い方よりその後のコメントの人だ。近所のおばさん感で彼の右に出る者はいない(笑)は

 食い物の値段に驚くことがある。最近では鮮魚に驚いた。魚というものに金を払う感覚がない幼少期を送ったせいか、さほど大きくもないアジ一本の値段が3千円以上するのを見たりすると、「間違ってる!」思ってしまう。五島にいらっしゃい。300円で同等のアジを食わせるから(笑)  

一瞬で消えゆくものに小さくない出費をする我々は贅沢である。