孤高の専門学校校長

感じるままに言いたい放題

Outdoor

 「アウトドア」とわざわざ断って構えてみせるほどでもないおままごと遊びをアウトドアというなかれ。キャンプ関係の書籍をパラパラめくると、ま〜あ軟弱なこと(笑)  自分をアウトドア派だと勝手に思ってるエセナチュラリストたちの多くは、ニワトリ一羽シメたことはないだろうし、魚もさばけない。食べられる木の実も、危険な生物も何も知らない。ヘビにおののき、毛虫に叫び、ハチに逃げ出す。知っているのはネットで得た情報以上のものではないし、できることといえば買ってきたBBQセットに、焼肉用にパックになった肉を乗せ、これまたホームセンターの炭に着火剤を振りかけて焼いて食うだけなのに。

 しかしキャンプ場における「文化生活の持ち込み」はどこまでいくんだろうね? 今のキャンプ場は一般家庭における文化的な生活ができるようになっている所が少なくない。キャンプに来て風呂(岩風呂だったりする)、トイレ(水洗)、流し(上水道)、電源、果ては土産物屋やプールまで設置してるところもあるけど、こんなところにそんなものが必要か? 炊飯器を持参して米を炊くアウトドア(笑)! オーマイガッ! 自然に触れるために来たのに、家にいるような環境を作ってどうする? そんなへんてこりんなところに出かけることを「自然に触れる」ということだと思ってる人々が今の世の中バッコしてるんだ。ヤツラは便利この上ない環境でしか生きることが出来ない。でも街での暮らしと全く同じ文化水準を山の中で求めている滑稽さよ(笑)
 文化生活にはゴミもたくさん出る。今のキャンプ場には「ゴミは持ち帰りましょう」という看板が立っているがその付近はゴミの山だ。なぜならキャンプ場は自然環境の中にある「日常」だからだ。ゴミを持って帰るなんてことはそんな人たちの辞書にある訳はない(笑)  でもそう思っているうちに、ゴミを捨てていってもいい施設が出てきた!! これはもうそのうちエアコン付きのテントだって出て来るぜ〜(笑) 子供が大きくなってそんな所にも行かなくなったけど、もし今キャンプ場に行くなら設備が整っていて、便利と快適をウリにしてる所はやっぱり嫌だなぁ。せっかくだから不便と不自由を楽しみたいもんだ。