孤高の専門学校校長

感じるままに言いたい放題

アイリストYさんへ

 昨夏念願の美容の現場であるアイリストを目指し、我が校の事務課を退職したYさんが、自身のブログに私への手紙を書いてくれた。


『校長先生へ

お久しぶりです。お元気でしょうね。
今年の夏に背中を押してもらって、もうその年が終わろうとしています。辞めても近況報告を聞いてもらってありがとうございます。
《中略》

目の前にすると恥ずかしさと怖さで話しかけれないので、次は勇気を出して改めて挨拶に行きます。
死ぬこと以外はかすり傷!!』

 

 不運にも彼女の左胸を標的にして病魔が舞い降りたのは、娘さんがまだ小学校2年の時だった。手術により左胸の筋肉と、それによる左腕の運動機能が大きく制限されることになった。生にこだわる代償は決して小さくはなかったが、見方を変えれば病気にならなければ見ることができなかった景色を見ることができたのも事実だったようだ。

 彼女は5年生存率でいう「生存」の方に入り、見事に社会復帰したが、まだまだかけ出しのアイリストだ。年齢的には自分より下の先輩に教えを乞いながらアイリストとして現場で奮闘している。

 私が直接彼女の応援などできる訳ではないが、自分の夢に向かってできる限りの努力をしようとストレートにもがいている人には往々にして協力したいと思う人が現れる。私もその一人だ。

 新年に臨みYさんの活躍を祈らずにはいられない。