孤高の専門学校校長

感じるままに言いたい放題

歌ウマNO.1

何かに長けていて、人からスゴイなぁ!という評価を得られる事柄がある。例えば英語が話せるとか、エクセルが得意だとか料理がプロ級だとか。努力の末その技能を身につけてしっかり実用に活かしている人は敬意に値する。または圧倒的に突き抜けていて人々を驚かせるとか感動させるとか。

そんな意味では趣味の分野での出来不出来など、個人の自己満足でしかないことがほとんどだ。例えばカラオケ。好きな人にとっては歌が上手いと嬉しいらしいから、上手いねー!などと言われるのはステータスになるという。歌うことが単純に好きだからとにかく歌いたいというのならともかく、友達の中で「上手い」と言われるために一人でカラオケに行って練習するなんて、正気の沙汰ではない。アホじゃないのか? 歌が上手いと何かが変わるのか? ダンスやゴルフが上手いっていうのと同じく、それらが好きな人には申し訳ないが、どうしても私は価値を見いだすことができない。カラオケは自己顕示欲を達成せんとする人たちが集まった狭い空間において、本当は他人の歌など聴いていないにもかかわらず、歌い終わった人に思ってもいない賛辞を贈る行為に過ぎない。何というおぞましさよ(笑)

さて歌というものを趣味ではなく生業にしている人たちの話をしよう。プロならばやっぱり上手くあって欲しい。ここに、甚だ勝手にプロ歌手の評価をしてみる。声量、音程、訴求力、テクニック、エンターテイナーとしての華の有無等々の総合力として。そう、完全に上から。

 

《男性》

結局最終選考に残るのは民謡系統になるのかもしれない(笑)  だったら細川たかしさんあたり。またド演歌の大川栄策さん。若い頃のサブちゃんも侮れない。エンターテイメント性で語るなら、ステージの最後にねぶたに乗って登場するサブちゃんの「まつり」はほとんどトリハダものだ。ジャンルは違うけど松崎しげるさんは残念なことにあの1曲しか知らない。前田亘輝(TUBE)さんも定番だなぁ。「TUBEって夏だけ出てくるよなぁ?」っていう主張も聞き飽きた。今タイムリーな人ならsumikaの片岡健太さん。すごい声量だ。またよく玉置浩二さんが歌ウマリストに名を連ねるけど、そんなにいう程か?なぁんて偉そうに(笑)

《女性》

吉田美和(DREAMS COME TRUE )さん、上手いなぁ。しかしドリカムの歌に出てくる数字はちょっと考えが足りない。ブレーキランプを5回点滅は百歩譲って良しとしても「1万回ダメでも・・・」って、そんなに何回もあきらめないで失敗できないよ、エジソンじゃあるまいし。MISIAさんもスゴい声だ。日本人歌手に最も足りない大声量というものを持ち合わせていて、なんと5オクターブの音域があるという。そして何より彼女は私も一時期その島の住人だった長崎の対馬で育ったんだよー!! 他人とは思えねー!! 赤の他人だけど(笑) 越智志帆(Superfly)さんも歌ウマ歌手ランキングの常連ですね。テーマ曲だった朝ドラ「スカーレット」は初めは観てたんだけど、信楽焼という設定になんとなく親近感を持ち続けられずに途中から観なくなった。やっぱり朝ドラで熱狂したのは「カーネーション」と「なつぞら」だな。どちらもテーマソングが抜群だった。さてさて本題に戻って、大御所としては森山良子さん。直太朗の母ちゃんだ。あの人の声は一時期日本中の若者を爽やかな色に染めた。世の人々はレジェンドという言葉を簡単に使うけど、森山良子さんこそそんな称号がピッタリくる。そして最後に男性と同じく今タイムリーな人、YOASOBIのikra(幾田りら)さんを紹介したい。この人の凄いところは音程の正確さと高音の伸びだと思う。ホントまるで機械だ。肉声であんなに性格無比な発声ができるなんて、奇跡としか言いようがない。「あの夢をなぞって」を聴いてみてくださいな。