孤高の専門学校校長

感じるままに言いたい放題

どことなく恥ずかしいこと

 生きていれば嬉しいこと、悲しいこと、腹の立つこと など、様々な感情を毎日目まぐるしく持つのは当たり前だけど、恥ずかしいという感情ほど 人によって程度の違うものはないのではないだろうかと思っている。ある人にとって恥ずかしいことが、違う誰かにとっては屁でもないこともある。

 駅の改札で転んでしまい 恥ずかしかったという「恥ずかしい」もある。人として罪悪感に一生苛まれるような「恥ずかしい」もあろう。この2つ、日本語では同じ「恥ずかしい」だが、英語では違う言葉だったりする。常々日本語というものの言葉の深さ、多彩さに舌を巻いているが、ここだけは英語の方が言葉としては豊かなのかもしれない。

 さてさて、五島列島出身、大阪在住、57歳男、専門学校勤務の私が感じる、どことなく恥ずかしいことをまたまた全く意味なく並べてみた。決してめちゃくちゃ恥ずかしいことではなく、あくまで「どことなく」恥ずかしいことである。同意してクス笑いする人もいるだろうし、逆に「え?なんで?」と不思議に思う人もいるだろうな。いや、ケッとバカにする人もいるね、きっと・・・。


●何かを買うために行列に並ぶこと
▶️「並んでまで食うほどか?」という自他の声に答える自信がないから

●新しいスニーカー
▶️新しい服や自転車を自慢する子供みたいだと自意識が騒ぐから

●カットしたての髪
▶️私は美容師だからなぜ似合わないのかはわかってるんだけどねー(笑)

マクドナルド
▶️買うために並ぶのも、席で食ってる時も なぁんとなく小っ恥ずかしいもんだ

●スタバ
▶️「ワタシはスタバにいる小洒落た人なんだからさ」って田舎モンだから勝手に思っちゃうから

●ブランド物を持っている状況
▶️ワタシがそんなものを使うには まだ人間が至ってないと 自意識過剰ではなく本気で思うから

●サングラス
▶️多分私自身の サングラスをかけてるヤツに対する印象が良くないから

●外人の質問に答えること
▶️なんでだろう。でも日本人が英語を話せるようにならない原因はこの恥ずかしさにあるんだろうなぁ

●カフェでPCを触ること
▶️「デキる男」に見せてるやつの大半は「デキない」ということは経験で知ってるが故に デキないヤツだと思われたくないから(笑)

●マンガを電車の中で読むこと
▶️いや、いいんだけどやっぱりええオッさんがねぇ

●写真を撮ること、撮られること
▶️自分が撮ってる時は「へぇ あんなものが被写体になるんだぁ」と思われたくないし、写真を撮られる時にはどんな顔をしていいのかわからない(笑) ましてやピースと呼ばれる謎のポーズなど死んでも嫌だ。あっこれは「どことなく」ではなく「強烈に」恥ずかしいことだわ・・・

●ええカッコした過去を思い出した時
▶️その時カッコつけてた度合いに比例して。布団の中でそんなことを思い出した日にゃ 空中に向かって正拳突きをしてしまう。あっこれも「強烈に」恥ずかしいことか(笑)

●見てるこっちが恥ずかしくなってしまう3連発
・「俺はオシャレだ」を主張する人を見た時
・「俺は金持ちだ」を主張する人を見た時
・「俺は怖い人だ」を主張する人を見た時
・「俺(私)は男前(美人)だ」を主張する人を見た時
▶️そう。私は皮肉屋で排他的で自意識過剰なのである

●席を譲る
▶️年をとったからか、この辺は随分マシになった。この恥ずかしさは日本人独特のものらしい。逆に目の前に妊婦さんやお年寄りが立っているのにスマホを触ってたり寝たふりをしているようなヤツを見たら、「替われよ」と口に出せるだけの図々しさは身についた。オッさんになったなぁと自分でも思う(笑)