孤高の専門学校校長

感じるままに言いたい放題

コンピュータ

 私などが改めていうまでもないが、コンピュータの性能はめざましい進化を見せている。まぁなんとも凄まじいばかりの成長スピードだ。若い世代なら機械が喋ることに違和感は無いだろうが、我々世代は若い頃まではそんなことは夢の世界の話だった。我が家の車もここ2,3台は運転席に座ってエンジンをかけたら「ETCカードが入っていません」と無機質な女性の声が聞こえてくるようになったから、私は一人で「入れてへんがな」と毎回返事をするし、「車両のフラつきが大きくなりました」と言われて「余計なお世話や」と応える。その他「そろそろ休憩されてはいかがですか?」とか「到着予定時刻ごろの目的地の天気は、、」などとうるさいうるさい(笑)  

 風呂だって喋る。「給湯温度を42度に変更しました」とか「もうすぐお風呂が沸きます」など。「熱いお湯が出ます」ってのもある。しかしいつの頃からこんなことになったんだろう? 風呂もはじめの内はピピピ・・・という音だけだったように思うが、わずかな間に今のように饒舌になってしまい、あーだこーだと機械が人様に依頼や指示を、また場合によっては物申す時代だ。

 今後さらにコンピュータは進化するだろう。AIはいつか人間の指示で動くという位置付けのものではなく、機械側が対等になるどころか機械によって人間の職業を奪われることにもなるという。そんなことを考えていると怖くなる。しかもそれだけにとどまらず、近い将来コンピュータと人間の戦争になるというではないか!AIがさらにAIを作り、人間に戦いを挑むそうな。心の底から怖い。

 人類は機械に結果として人格のようなものを与えてしまう日が来るだろう。機械と友達になったり機械に介護される。教師や指導者はおろか、機械が政治家になり総理大臣の候補者にもなる。行き着く末は機械と恋愛、結婚したかと思えば機械に遺産相続する、、、。やっぱり怖い。ホラーでしかない。

 Amazonのアレクサにも「曲かけて」とか「電気消して」だけじゃなくなるのかな? 今より進歩して、アレクサ自身が動き出す。「アレクサ、朝食作って」とか「アレクサ、トイレ掃除して」という指示に応えるようになる。そして究極は「アレクサ、仕事行って」か(笑)   人間がやる仕事があればだが。

 しかし機械にイニシアティブを取られるなんぞまっぴらごめんだ。機械に対し可哀想だと思わなきゃいけない世界など寒気がするんだが、コンピュータはこれからも進歩してしまうんだろうなぁ。