孤高の専門学校校長

感じるままに言いたい放題

戦いを避ける内なる闘い

 可能な限りつまらんことで戦わないようにしている。こう思い始めたのは40歳頃からだろうか。そうするには必死に自分の心を抑え込まないといけないが、その中でも最も苦戦を強いられるのは「怒らない」という自分自身との戦いである。

 私は物心ついた頃から意地っ張りで、ひねくれていて、大人から見るとなんともムカつくガキだった。口喧嘩で負けたことは数えるほどしか無い。そのかわり私より頭の回転がいいヤツを向こうに回してしまい、言い負かされた日には悔しくて一人家で泣いたりした。

 昔から私はどうしてだろう、いけすかんヤツには敵愾心がムクムク湧いてきて、目の前の相手をやっつけないと気が済まなくなる特性を持っている(笑)   そんな性分だから出先でもちょいちょい言い争いになった。私はヤンキーでもモンスターでもないので(多分w)、どんなに腹が立っても自分自身のことならば、暴言を大声でまくし立てたりするような下品なことはしない(あくまで自分のことならば)。昔は相手の逃げ道をふさぎ、完膚なきまでにやっつけようとするのが基本だった。そんな過去の色々を思い出すと恥ずかしい。歳をとった私は今、文句を言ったとしてもあくまで冷静に相手に理解を求めるだけ、、、に心からしたい(笑)   

 車に乗っていると、極めて自分勝手に運転をするヤカラもいるが、強引に私の前に割り込まれそうになった時、若い頃なら絶対前に入れないように意地になったものだが、もうそんな無益な戦いはしない(笑)   「俺はDQNと同じ土俵には下りない!」と自分に言い聞かせ、突如脳内でムクムク巨大化するファイティングスピリッツを封じ込める(笑)  

 そもそもあおり運転をする心理を考えてみると、適当に狙いを定めて他車にちょっかいをかける場合は別にして、大体は自分が走行している車線内で、前に他車に入られて逆上するというパターンだ。そんなこと位で怒りのスイッチが入る瞬間湯沸器みたいな人間はほぼDQNであるが、彼らは自らの人生においてコンプレックスを抱いている。自己肯定感が低いため、せめて他人より上でいられる状況 ➖喧嘩が強い,金持ち など➖ にこだわる。また自分は他人より下だと感じることを認めざるを得ない状況に遭遇したなら、腕力に訴えてでも打破したい。だから前に入られることを必要以上に嫌うのだと思っている。そんな奴らと同じレベルに下りてドンパチやっても得はしないことは明白だ。

 そうして怒らない私は今日も笑顔だ(笑)