孤高の専門学校校長

感じるままに言いたい放題

男の性(さが)

 以前女の性(さが)というものを勝手な視点で語った。当然そうなると今度は男だ。どちらでもないっていう方々も我が美容業界には多く、そのことも後日語らねばなるまい。さて男だ。「男」と単純に読んでもなんとも思わないが、「女」と呼べばなんとなく男尊女卑の臭いがしてくる。男とはしみじみとアホな生き物だと思っているけど、今日はそんなアホな男のほんの一部を斬ってみたい。

 その場に表れる新しい「何か」や「誰か」が気になる。喫茶店なんかで入り口に背を向けて座っていても、カランコロンと入口のドアが鳴るたびにいちいち振り向くから、向かいに座っている彼女が怒り出すってことは往々にしてある。これはきっと突然あらわれる敵に不意をつかれないように終始周囲に注意を払っている証であることが一つ。もう一つは自分の子孫を残すためにより良いメスを得ようとする表れだ。ウカウカしていたら狙った獲物を別のオスに奪われてしまうから、誰よりも先にターゲットを奪い取るための検索行動である。

 男はガキのまま大きくなる生き物である。ガキっぽい争いにも価値を持ってるから、つまらないことで競争する。例えば歩くスピード。通勤のために駅に向かう道で自分と同じように歩く人がいたら速さで負けたくない(笑)   負けないようにいつもより速く歩く。するとその人も頑張る、というようなつまらないマッチレースが朝から起きてしまったりする。ホントバカだ(笑)

 またガキのまま大人になるってことは、見方を変えると大人になった後でも子供と同じ遊びができるってことでもある。ラジコンやプラレールみたいなやつは、大人でも好きな人は死ぬほど好きだ。最近ではドローンなんかもそうだし、昆虫関係もしかり。私もカブトムシにはかなり凝った(笑)  目当ての獲物を獲りにいき、育て、産卵させ、孵化させ、、、。昆虫の累代飼育なんて、女性にはその価値がさっぱりわからんだろうと思う。しかしひとたびそのバカバカしいノリに火が点いたら、それはそれは幼児のようなことだってやる。20歳前後の男子学生などその典型である。尾籠な話で申し訳ないが、私の知る限りオナラを燃やす実験をしなかった男はいないんじゃないだろうか(笑)?  今の高校生もきっとこの伝統の遊びに手を染めているだろうと思うが、きっと今は映像に残したりしてるんだろうなぁ(笑)  まぁこれは極端な例ではあるが、一見無駄なことや馬鹿げたことに、金も時間も惜しくなくなる男を何人も知ってる(その人にとっては無駄でも馬鹿げてもいないが)。

 男には一人になる時間が是が非でも必要である。何をする訳ではないが、たとえ短時間であってもその時間がないとパフォーマンスを十分発揮できない。「何もしてない」という状態の大切さを世の女性はわかってくれていないと心の底から思う。これは世界40億に迫ろうかという男性全員の同意を得られるんじゃないか(笑)?  だから女性から「今何してんの?」と聞かれた時に困るのである。「いや何も」と答えたら「じゃあ◯◯して」と言われるのが目に見えているからだ。男のように「後でいいから」は、男が何もしてないことを確認した後にはなかなか付け加えられない。「待った」ができないという女性の特性でもあるけどね。

 そんなこともあって男は一人が怖くない。夜道が怖いというあの怖さじゃなくて、ロンリーという意味の一人だ。知らない人たちの中でも無理にコミュニティに加わろうとはしないし、気に入らないヤツとツルむくらいなら一人でいた方がマシだ。その点一人でいる位なら気の合わないヤツと一緒にいた方がマシという女性とは根本的に違う。

 男は一度に多くのことをこなせない。片付けながら仕事をする台所での主婦のようなことはまずできない。そんな能力は持っていないのだ。男の浮気はつまらないところからバレたりするけど、女の浮気は見つからないっていうのもマルチタスクが可能な女性ならではなのかもしれない。・・・違うか(笑)