孤高の専門学校校長

感じるままに言いたい放題

おもちゃ

 子供ができると子供向けのグッズや本、映画やテレビ番組にイヤでも触れることになる。ヒーローショーなんかにも出かけたりして、ウルトラマンに握手してもらうために列に並んだりもするし、お姫様のドレスでお出かけをしたいと泣く子をなだめないといけない時もある。そんな生活に忘れてはならないもの、それはおもちゃである。時代によって、また男の子女の子によっても大きく変わるが、おもちゃで遊ばない子供はいるまい。子供にとっては正に『NOおもちゃ NOライフ』であろう。

 おもちゃにも変遷があるとはいえ、子供の興味という意味では時代が下っても大きくは変わらないものがある。ヒーローが戦う時の武器やヒロインが使う小物は、形こそ変わっても私が子供の頃と基本的に本質的な意味では同じだ。怪人のソフビ人形は今も昔も存在感があるし、コテコテの大阪の女の子でもこれで遊ぶと標準語になるというお台所セットもまた数十年の時をまたいだ超ロングヒットアイテムだ(笑)

 しかし最近の武器は手が混んでいる。別にカードがあったりしてそのカードを剣に装填すると音と光で煌びやかにバージョンアップしたりする。女の子のおもちゃだって負けてはいない。握り手の部分の数カ所あるボタンを押せばそれぞれ違う音がなったり喋ったり光ったりと忙しい。そう、今のおもちゃは基本喋りよるんだよなぁ(笑)  日本のおもちゃはウッディのように紐を引っ張るタイプの喋るおもちゃは多くは見ないが、ボタンを押して遊ぶんだ。しかしこどもは飽きる生き物だ。1週間もすればもう飽きてしまって紐を引いたりボタンを押すことをやめるものだ。

 テレビのヒーローの武器なんかが複雑になるを見るにつけ、あんなおもちゃを作らないといけないメーカーは大変だろうと思っていた。次々に新機能が生まれてしまい、メーカー側は「もう勘弁してくださいよ〜!そんな機能をおもちゃにするの無理ですよ〜」なんてね。しかしある日私は気付くのであった。先にできるのはテレビではなく、おもちゃの方だということを。タカラトミーバンダイなんかが企画会議の末に子供の気を引く新しいおもちゃを作り、テレビ番組を作ってる人に対して「こんな武器を使ってよ」と指示している訳だ。しかしスポンサーなんだからそれで当然の図式だね。・・・私にも考えさせてくれないだろうか? そこそこいいモノを作れる自信はあるんだけどなぁ。