孤高の専門学校校長

感じるままに言いたい放題

Don't clap your hands,everyone!

 きっとこの投稿は敵を作るだろうよ(笑)

 笑うという行為は後天的に身に付いた能力ではなく、誰しも生まれた時から実行できる。面白いことに接した時、嬉しいことがあった時、また照れ隠しをする時には自動的に笑い、笑顔になるもんだ。そして笑っているという状態は、誰が見てもそうだとわかるし、それはあらゆる人種でも同じだ。

 いつの頃から一部の人間は笑う時に手を叩くようになったのだろうか?  当たり前だが生まれつきそのような生物的な特性を持つ人はいない。脊髄反射とも根本的に違う。ということは、その人が生まれた後にどこかのタイミングで学習したものなのである。繰り返し行うことで後天的に身に付いたスキルだ(笑)  実は私はあれが嫌で、その現場に居合わせるといつも鼻白む思いがする。

 甚だ個人的なものの見方には違いないし、失礼この上ないことなのだが、笑う時に手を叩く行為はその人の民度にほぼ比例しているのではないかと邪推したりする。有り体にいえば、民度が低いほど手を叩く人の割合が多くなる。確かに良識ある人が単なるクセでそうする場合もあるから、-手を叩いているから良識が無い奴だ- とは一概にはいえない。しかし逆から見れば、-民度の低い人はみんな笑う時に手を叩く- ということは実証できる可能性が極めて高い仮説だと思えるのだ。

 大口を開け手を叩きながら笑っている人を見ると、子供の頃によく見たゼンマイ仕掛けのチンパンジーみたいに見える。現代のチンパンジーたちはドンチャン騒ぎが大好きだから、他人の迷惑も顧みず大声でわめき散らすし、良識のかけらもないから去った後にはゴミは放置したままだ。またお行儀の点では、彼らは足を揃えて真っ直ぐ座ることができず、私語を慎むこともできない。トイ•ストーリーでは悪い奴らの一味で見張り役だったあのチンパンジー、昔は誰の家にもあったものだが、ゼンマイのバネが段々とゆっくりになっていって、とうとう止まる時、あれ程寂しいおもちゃはない。どんな人にも民度が低くなる時期はあるが、あのおもちゃが止まる時のようにそんな時期を卒業できればいいのに。