孤高の専門学校校長

感じるままに言いたい放題

お兄さんとおじさんの境目

若い頃は想像だにしなかったのに、なぜだろう立派なオッさんになってしまった。さらに起き抜けの姿を鏡に映すとこれまたさらに冴えない初老のオヤジだったりする(笑) 
若いお兄さんと中年のオジさんの境目というものが気になる。その境目を血と汗と涙で乗り越えてきた私なりに分析を加えてみようか。


●歯磨き
歯磨きの時にエズくとその人はオジさんになる。子供の頃、親戚の家にお泊りをしたりすると、朝その家のおじさんが洗面所で「オーエーッ!」とやってるのが聞こえてイヤな思いをしたものだ。私の認識では酒呑みほどエズく。あれはなぜだろうか。私もアレだけにはならないように、歯磨きでは細心の注意をはらう(笑)


●徹夜という意味の捉え方
お兄さんは夜通し遊ぶのが好きだ。しかしお兄さんはその夜寝ないということだけが徹夜することだと思っているから、次の日は当たり前のようにダラシなくくたばる。オジさんは徹夜をしても次の日なんとか起きていようと頑張る。お兄さんたちの刹那的な生き方を卒業し、そのあたりの意識に違いが出てくるとオジさんになる。


●口があっさり志向になる
エビフライや焼肉、ハンバーグなど、お兄さんは茶色いものが大好きだ。ところが歳を重ねたある日、こう思うのだ。「今日はなんか脂っこいモノはやめとこうかなぁ」と。子供の頃には嫌いだったミョウガの味が恋しく、「昼は蕎麦でいいかな?」なんて感じることも多くなってくる。あれ?俺は好みが変わったなぁ、、、。しかしどうということはない、それはオッさんになったということだよー。


●女性にファンタジーを感じている

子供時代からお兄さん時代にかけて、男性は女性にある種の幻想を抱いている。トイレにも行かないし(ましてや大などもってのほか)、ゲップなんかしない。イヤ実際そんなわけがないことはわかっているけど、そうあって欲しいんだ。そんな思いがキレイさっぱりなくなって、下手すりゃ女でも男より汚い奴が少なくないってことをわかったならあなたも紛うことなきオッさんである。


●面白くない
笑わせるのが好きな人は多いが、オッさんのネタは99%面白くない。お兄さんたちの集団では、時に「面白いことを言わなきゃいけないシバリ」があったりして、友達同士でも突如緊張が走ったりする。オッさんたちのコミュニティにそんなものはないが、オッさんたちは面白いことが言いたくてウズウズしてるのだ。しかしあくまで面白くない(笑)  思うにこの世からオヤジギャグというモノは抹殺した方がいいのではないか? ダジャレで笑えるようになった人は一人前のオッさんだと思う。


●容姿で勝負をしなくなる
第1課題  頭髪、腹部の状態
第2課題  口元(歯)、目の状態
第3課題  皮膚の状態
以上見た目の老化項目をわかりやすい順に並べてみた。これら見た目で負けてるとなると次は肉体機能での若さ勝負となるのだが、それもダメならチャレンジングスピリッツや覇気と呼ばれる精神面で戦うしかない。しかしオッさんはそれらもことごとくダメだ(笑)  だからオッさんは知識と経験による昔話でお兄さんたちを説教するんだ。そこにしかよりどころがないからね。