孤高の専門学校校長

感じるままに言いたい放題

悪口と陰口

空気を吐くように文句や誰かの悪口ばかり言ってる人がいる。きっと古今東西、老若男女のあらゆるコミュニティやチーム、組織において必ずいる。

悪口や陰口はその場にいない人についての「極々偏った個人の感想」または「聞きかじった不確実な噂」をその場にいる人に、さもそれが正しいことのように演説すること。しかもその演説は「・・・と思わへん?」あるいは「・・・やねんで!どう思う?」みたいに、聴衆に同意を求めるものである。悪いことにこの強要に頷かなければ、今度は他所でそのことについて、「自分の意向に沿わなかったヤツ」として、悪口を言われるのがわかってるから反応に困る。

文句や悪口というのは結局源泉はコンプレックスなのだと思う。自分のことを認めて欲しくて誰かを落としているといる訳だから、悔しさや寂しさ、また羨ましさの裏返しだといえるのだが、残念ながら本人はそれに気付いていない。「“羨ましい”と上手に言えなかった人は批判的になる」とは、かの為末大氏の言葉である。全くその通りだと思う。

人間は自分が大事だ。高い位置にいたい。能力があると思われたい。美しく可愛いと言われたい。金持ちだと思われたい。強いと思われたい。顔がきくと思われたい、、、。全ての悩みは他人の目を気にする心から生まれるという。まさしく人間の性(さが)であろう。

でも自分を高めるのではなく、周囲を落として自分の地位を確保するのはずるさ、汚なさ、そして弱さに他ならない。そのようなことにならないよう厳に戒めたい。