孤高の専門学校校長

感じるままに言いたい放題

品格

 いくつになっても可愛い女性はいるが、そんな人にはある種の威厳が備わっている。容姿や年齢にジタバタしないでそれらを全て受け入れ、自身の人間としての美しさに繋げている。結局男も女も品格なのだと思う。

 ご年配の方の品格を決めるものは、これまでの人生においてどのような考えでどのような価値を感じながらどのように年齢を重ねられてきたかによるのでしょう。なぜなら優しそうに見える人は大体優しいし、意地悪そうな人は大体意地悪だ(もちろん例外はある)。だからこれまでのその人の生き方がその人の雰囲気を作るのは当然のことだ。
 それはそうとして今日は仮に60歳の女性を例にとって話を進めてみる。その方の印象を決めるファクターとして、最初にくるのは見た目であることは間違いないけど、その中でもヘアはかなり影響度が高い。簡単に言えば《品の良い人はグレイヘアである》という定理を発表してみたい。
 品の良い人は自信がある。下手に隠さない。年齢による見た目や体の変化に焦っておらず、かえってそこに誇りを感じている。だからグレイヘアを黒くしないという考え方をするのだと思う。ましてや明るいブラウンなんかにはまず食指を伸ばさない。見る人はそこにその人が老いを隠そうとする「必死」が見えない。だから格好いいんだと思うし、自分もそうでありたい。