孤高の専門学校校長

感じるままに言いたい放題

アダルト

英語の「adult=アダルト」は日本語に翻訳すると「おとな」である。しかし。「おとなの」と断ると(平仮名ならさらに)、なんだかインビな感じがしないか? 、、、するだろう?

永谷園の「おとなのふりかけ」も、なにかとんでもないものを振りかけられて、その後で、、、みたいなことを考えてしまう私はきっとおかしい(笑) 「おとなの塗り絵」なんてのもあって、これなんかどこに何を塗るというのか!? ホント、けしからんことはやめなさい! しかし塗り絵ファンというどうしようもないヤツらはそれだけに飽き足らず「おとなの塗り絵クラブ」という秘密クラブめいたものまで結成したのだ(笑)! 年会費数万円を納めたマニア達がどこかの雑居ビルの地下室で、月に1回の集まりをしてるんじゃないのか?と勘ぐる私は最早変態なのだろうか(笑)

一方日本語ではなく英語の「adult=アダルト」に目を向けてみよう。言葉の意味は「大人」である。何も変なところは見当たらない。しかしあくまで日本語で話している時にその言葉を使ったら、という場合に限るが、本来の意味でなくどうしてもアチラ系寄りだと感じない日本人はいるんだろうか? 例えば誰かに「次の作品はアダルトな感じでいきたい」と頼まれたら、「やめろよこんな昼間から!」みたいにはならないか(笑)?

子供がまだ小さかった時、ふとモノポリーとか人生ゲームの類いは今どうなってるんだろうと、百貨店のおもちゃ売り場で商品を探したことを思い出した。その日の百貨店はかなり混んでいた。子供達が走り回る広い売り場の中、場所を尋ねた私に「あ〜アダルトゲームですねー!それでしたらアチラの角を・・・」とその店員は答えたのである。アダルトゲーム・・・? アダルトなゲーム? その時私は(そんなものを天下の大丸が売っていいのか!?)と思ったものだ。

こうなったのも全てアダルトビデオという名称が出回ってしまったからだと思う。そのせいで《アダルト=セクシャル》だというステレオタイプが日本人にできてしまった。きっと一般家庭にビデオデッキが爆発的に普及した80年代、その手の映像を作った業界の人達が、売れそうな名前を考えたんだろうね。で、愛称をそう名付けたんだ、きっと。業界の人たちは上手く名付けられた!と思ったことだろうが、人々の心に偏った認識を植え付けたその蛮行は、今でも私を苦しめている(笑)