孤高の専門学校校長

感じるままに言いたい放題

自動期待度割引システム

ある人に初めてあった時に(コイツはなかなかやるぞ)と感じることもあれば、(コイツはダメそうだ)と感じることもある。私たちはきっと皆、本人の実力とは別に、目の前にいる人の値打ちを瞬時に足したり引いたりしているのだと思う。どんな人に評価や期待をプラスして、また逆にマイナスするのかは千差万別だと思う。

ここで私の心の中で自動的に割引かれる例を挙げてみる。勝手で失礼であろうことは百も承知だが、私はこの先入観を払拭できない。どうしてもそう見てしまう私の色メガネだ。ビジネス用語でいうところのパラダイムだな(笑)

 

《色白の男》 割引率10%

なんとなく頼りにならない(笑)  任せるに不安が残る。こいつ大丈夫か?裏切らないだろうな(笑)?色の白い男はなぜだろう、軒並み手がきれいだ。それがまたイヤらしい(笑)その手でプレゼンをされるとなんだか騙されるような気がするんだよー。

《爪が汚れてる人》 割引率15%

PCのデスクトップが整理されていない、机の上が汚い人、部屋が汚い、、、と同類かな。こんな人に物を貸すと、汚れたり壊れたりして帰ってきても不思議ではなかったりする。下手をすると借りたことさえ忘れられる。やっぱり信用できない(笑)

《おばあちゃん子》 割引率20%

家庭の事情で毎日おばあちゃんに食事の用意の他、生活全般の面倒を見てもらっていた奴を2人知ってるが、悪くいうわけではないが諺にある三文安いの言葉通りだった。その2人は2人ともが他人の努力や苦労に鈍感で、周囲が自分のために色々やってくれることや、走り回ってくれることに気付く能力が決定的に不足していた。この傾向は母親が猫かわいがりする家庭で育ったヤツ、金持ちの苦労知らず、一人っ子などでも時に見られる。

《喫煙者》 割引率30%

喫煙者はやっぱり割り引いてしまう。喫煙者の最大の勘違いは自分たちにも非喫煙者と同等の人権があると思っていることである(笑)  食事が終われば当然の権利のようにタバコを吸おうとする。まさにそれが当然のように(笑)  タバコを吸うためには吸えるところまで足を運ぶのにかなりの労力を使っても構わないらしい。最近では電子タバコだといって煙や臭いが少ないことを売り文句にするタイプもあるが、煙が立たないことは確かに有難いことながら、だからといってそれを吸う自分が市民権を得たような顔をされては迷惑千万である(笑)

《親の呼び方と呼ばせ方》 割引率は以下の通り

➡︎自分を子供にパパママと呼ばせる人 ー10%

➡︎自分の親をパパママと呼ぶ人 ー40%

子供ができてなんとなく言葉らしいものを発するくらいになると、自分の子供に親をどう呼ばせるかを繰り返し教えていくことになる。果たして今の日本で「ママ」「パパ」と呼ばせている家庭の比率はいか程のものだろうか。私は個人的にあれがダメである。自分がパパなどと呼ばれた日にゃあ顔から火が出るし腹が立つに違いない(呼ばれたことがないからわからんが)。

ここで、①自分の親への呼び方、②子供から自分への呼ばれ方 を科学してみる。

A.親を呼ぶのも子供から呼ばせるのもは「父さん母さん」 B.親を呼ぶのは「父さん母さん」子供から呼ばれるのは「パパママ」 C.親を呼ぶのも子供から呼ばれるのも「パパママ」

多分この3パターンにほぼ全家庭が入るのではなかろうか。そしてAタイプは社会的地位が高くて良識的な家系、Bタイプは数としては一番多く中流意識を持っている、Cタイプは金持ちまたはヤンキー気質だと断じるのは私の偏見でしかないが(笑)

《店員に偉そうな人》 割引率70%

これは本当にダメだ。ある人と一緒にとある店を利用した時のこと、その人はまず女性の店員を「おい」と呼んだ。そしてまるで所有物のようにメニューをいちいち説明させた。私はその女性に申し訳なかった。しかし極め付けのことが起きた。例によって「おい」と女性店員を呼びつけると「ビールが無くなっていることがわからんのか?」と大きな声で言ったのである。こうなるともう末期だ。私は成り行き上付き合わなければいけない立場だったが、二度とその人とはご一緒したくないし、何よりそんな人に丁寧な仕事ができるとは思えない。知らんけど(笑)

よって例えば色白で、おばあちゃん子で、喫煙者で、親のことをパパママと読んでいる人を前にした私は、その人のことを(絶対コイツ、アカンやん!)と全く期待しない対象になってしまうのである(笑)