孤高の専門学校校長

感じるままに言いたい放題

流行への追随者

 あるものが「良い!」という噂が広まったら1億人がそこに殺到してしまう国、それが日本。逆に「アカン」となったら、1億人から毛嫌いされ、ダメという烙印を押され、叩きのめされてしまう国、それも日本。主体性無き集団の怖さは数の暴力が存在することだ。ここに私は日本人のそんな特性に名前を付けて「加速性多数決主義」と命名したい(笑)  我々日本人の特性は、暗示にかかりやすく不安に陥りやすいのだろう。同調圧力は嫌いだとしても他人と全く別のことをしてると不安に感じてしまう。だから1人だけが違うことをしてる状態は避けたい。みーんな同じ、同じ、同じ、、、。
 しかしタピオカの大行列に並んでたキャピキャピの女子たちは今どこに行ったのだろうか?糖質たっぷりのイモのデンプンを求めて1時間以上ならんでいた人が手に入れたかったのは「最先端」ではなく「最先端の人と同じ体験」をしたかっただけだ。

 また流行りといえば、ここ最近のコロナ関連でマスクの大狂乱があった。なんせ1億人が求めた訳だから品薄になるわ、買い占める奴は出てくるわ、しまいには売り惜しむ奴は出てくるわ、、、、。日本人は他人への優しさに溢れた民族ではなかったのか。使い捨ての不織布のマスクが無いとなった次には手作りマスクが台頭し、さらに今や各メーカーから雨後の筍の如く発売されている機能性マスクに受け継がれていった。今や前述の中国製なんかのマスクは値崩れの対象になっている。消毒に関する商品も同様で、市場にアルコールが品薄になったらしく、ウチの学校でも生徒用の消毒薬を入手するのにてこずったものだ。
  大阪府の吉村知事がテレビで発表した、ある病院の研究結果は市場に与える影響も大きく、どちらかといえば彼の発表を否定的に感じる人が多かったように見える。イソジンをはじめとするポピドンヨードが短絡的にコロナの治療や予防に有効だとの誤解を与えたようだ。

 最後に。出てくるかなぁ~と思ってたらやっぱりね(笑)  ヒット曲の影響でドルチェ&ガッバーナの香水が売れてるらしい。私個人の勝手な妄想ながら、瑛人さんの歌に出てくる「クズになった僕」が、ドンキあたりで香水を物色している茶髪の女子高校生たちと、ものの見事に融合してしまう。私自身は香水の良さはわからない。香水の匂いはいい匂いなのかもしれないが、それがその人の魅力になるなどまず思ったことはない。もしあるとすれば茶髪のアバズレとは対極にいるような大人の女性から、ほんの僅かにふんわり香ればそれは魅力的なのかもしれないが、香りなどという繊細に人の印象を左右するものを、親のスネをかじって学校に通っているような小娘が扱えるはずはない。