孤高の専門学校校長

感じるままに言いたい放題

2020-01-01から1年間の記事一覧

お仕事

仕事は難しい。成果をあげたい、儲けたい、いい組織を作りたいと藁をも掴む思いで「輝かしい実績がある」と謳うコンサルタントにすがってもベラベラと理屈を並べるだけだし、「驚異の売り上げを記録した」ビジネス本は、さも万事解決するかのように謳うが、…

刺すなよ!噛むなって!

暑くなってくると不快な奴らが私たちを襲う。彼らにとっては生を繋ぐための代替案のない必然なんだろうけど、我々人間にとっては迷惑千万である。そう、その奴らとは刺したり噛んだりするムシのことだ。なんでも地球上の生き物の中でも種類が最も多いのは昆…

校長の授業

我が校では年に何回かではあるが、校長の私が授業を行う。いや別に教員が足りず、私が手伝わなければまわらないってことではないのだが。 今の中高生は教頭でさえほとんど生徒と接することがない。ましてや校長が授業を行うとなるとレアケースどころかあり得…

うみにおふねをうかばせて

離島での暮らしは船抜きでは語れない。都会の人が電車を使う以上の日常感かもしれない。たまに現在の生活エリアである大阪で自分のふるさと話をする際、嫁入りや引越しも船でやるってことが、そんなに驚くことなのか?とこっちが驚いたものだ。 船という乗り…

命のともしび

その日の夜から大雨になるという梅雨のただ中、義兄が亡くなった。朝報せを受けた妻が降らせた涙雨なのかもしれない。 妻の生家がある地域は私から見れば相当閉鎖的な異空間であり、本当に融通のきかない土地柄である。風習やしきたりに縛られ、それを破るこ…

卒哭忌

百箇日法要のことを卒哭忌という。「哭」というのは、嘆くこと、悲しむこと。「卒」というのは、卒業の卒で、終わること。嘆き悲しむのも100日程で終わるという意味もあるのだろうが、100日も経つのだからそろそろ泣くことをやめなさいという意味なの…

喜劇『就活』

《履歴書》 履歴書。それはセンス。それはアピール。そしてそれは競争ツール。ヤル気を感じさせ、誠意を持って、見る人の気持ちになって。あくまで美しく。あくまで空欄なく。あくまでキチンと切った インスタントではない写真を貼る。最後に封筒の表、裏を…

アダルト

英語の「adult=アダルト」は日本語に翻訳すると「おとな」である。しかし。「おとなの」と断ると(平仮名ならさらに)、なんだかインビな感じがしないか? 、、、するだろう? 永谷園の「おとなのふりかけ」も、なにかとんでもないものを振りかけられて、その…

宇宙空間の座り心地

通販番組は嫌ではない。買いたい!と思うものはほとんど見つからないけど、あの手の番組は形式美を楽しむものだ。水戸黄門である。パターンである。 ①効果に大袈裟に驚く ②実際に使用しわざとらしくほめたたえる ③値段の安さに驚く ④限定◯セット、今から◯分…

雨ニモマケズ

昔から本はよく読んでたけど散文やコラム、またエッセイなんかの短い文章が特に好きで、自分も随分前からその真似事をしている。短い文章というものは読んでいてストレスはないものの、短いが故にメッセージが弱く、キラリと光る輝きを全く感じない駄文も多…

刺青

タトゥーに市民権はあるのか!? タトゥーは反社会的組織の人がするものか!? タトゥーは自由の象徴か!? ・・・で、タトゥーは入れてもいいのか!? これはあくまで私個人の価値観であり意見だが私自身はいくら若かったとしても、また仮にお金をあげると…

品格

麻生さんカッコいいなぁ。この度の新型コロナ禍における日本人犠牲者が少ない理由を外国から訊かれた際には「民度の差だ」と答えたというではないか。しかしネット上では諸外国に対し礼を失するのではないかと騒ぐ一群(大体左寄りだ)がいてこれまた品のない…

T君の恋 2

私たちの活動範囲内に、夜はスナックで朝昼は喫茶店という店があって、よくたむろした。そこには奈緒美さんという20代後半から30代前半位に見える雇われママがいた。私たちは皆、妙齢の奈緒美さんに大人の女性としての憧れを持っていたのだろう。いつも…

T君の恋 1

今私は高校生を相手にした仕事をしている。時代と共に高校生像も変化したが、今日は私の高校時代の同級生であるT君の話をする。もう随分前のことだけど。 高校時代の私の友達とはいまだに付き合いがある。当時は全く馬鹿みたいなことばかりして、なんら役に…

大好きです

好きという感情はある意味最強である。あらゆるものを凌駕する。金も時間も距離も嫌なことさえも。好きな人のためなら金は惜しくない。好きな女の子のために分不相応の高いプレゼントを、敷居の高い店で若い男の子が緊張の中買い求める。この時の金額は、い…

幸運な男性美容師2

1社目の店舗を辞めた私はしばらく静養せざるを得なかった。腰痛がおさまって、仕事ができると自分が判断するまで数ヶ月、基本的に家にこもった後、満を辞して(笑)いくつかの美容室の面接を受けた。驚く面接官、鼻で笑う面接官。私が精一杯の虚勢とビックマ…

幸運な男性美容師1

美容学校の校長をさせてもらっている。今この歳になって思う、美容師という仕事を選んだ男性に贈るメッセージを少々。 私も美容師なので昔の話だが美容学校に通っていた。当時美容学校は1年制で、あっという間の卒業ではあったが、在学中私は周りが就活を始…

リアリティ番組

リアリティを追求するあまり男女を共同生活させて、実際の人間関係や恋愛模様をドキュメンタリー作品として公共の電波に乗せる、、、。なんとも民度の低い悪趣味な番組から案の定死者が出た。焚きつける制作者やマスコミもカスならそれを求める視聴者も似た…

旬の魚

魚の旬というのは誠にいい加減なものだと思う。市場に出回る数が多いという意味では旬といえるのかもしれないが、美味い・美味くないでいえば、魚によって旬といわれる季節以外にも美味い時期がある。鯛(真鯛)なんかはそのいい例で、私が思うに春先の桜鯛よ…

忘却の彼方

人間は忘却の生き物だ。色んなことを忘れられるから生きていける。忘れるということは、神が与えたもうた人間の能力に違いない。しかし全ての出来事を忘れるわけではなく、残った記憶のかけらが時に私たちを苦しめる。辛い思い出は地下倉庫に二度と開けるこ…

どうせ死ぬなら

50歳前後から自分の人生観が変わってきた気がする。昔は若くて元気だった親が老い、そしてその死に直面したからか、自分自身もいずれ死ぬことを意識せざるを得なくなったし、人生における宿命としての死が身近に思えてくる。しかし考えてみればこの世の中…

伝統芸

お笑いが好きだ。大好きだ。愛してる(笑) 最新のものもかなり知ってる方だと思うが、子供の頃親しんでいた芸人も味わい深く捨てがたい。今日は昔懐かしく、しみじみ度の高いお笑いのレジェンド、私のヒーローたちを紹介したい。 《音曲漫才》 横山ホットブラ…

女性批判ではない、、、か?

全ての女性は相対的に生きているのではないか?と発信してしまうと性差別だと言われそうだけど、私がこれまで接してきた女性はほぼ全員そうだった。姉御肌の姐さんも、ドスコイ体質のおかみさんも、体育会系の筋肉質娘も、飲み会命の宴会OLも、小うるさい姑…

品格

いくつになっても可愛い女性はいるが、そんな人にはある種の威厳が備わっている。容姿や年齢にジタバタしないでそれらを全て受け入れ、自身の人間としての美しさに繋げている。結局男も女も品格なのだと思う。 ご年配の方の品格を決めるものは、これまでの人…

集団に寄与せよという圧力、いや暴力

残念ながらそう見られることはほぼないけど、私は人見知りである。初めての人は苦手だし面倒臭いし精神的に疲れる。しかし我が国では大昔から集団行動や団体行動が奨励されているから一人一人がチームのことを考えて自分を殺したり、全員で成功しよう!みた…

全国「とても」選手権

ある日、「とても」「すごく」という言葉にかなりの地域差があるっていうことを知った私。調べてみたら同じことに気が付いた人の多いこと(笑) あるサイトに出ていたものを以下転記してみる。 【北海道地方】 なまら 【東北地方】 青森「たんげ」「わや」 岩…

プロデュース

「野ブタ。をプロデュース」が、久しぶりに放映されるということで、娘が大騒ぎしていた。流れで一緒に観ることになったが、あのドラマ、堀北真希さんだけではなく今活躍している人が大勢、ほぼ新人の扱いで出演していてその意味でも面白かった。そして私は…

同じ

美容室に勤務していた頃、来られたお客様のヘアスタイルのオーダーは以下の3つの要件によって決定づけられる。1.『似合う・可愛く見える』 2.『好みである』 3.『ちまたで流行っている』 現場の美容師だった私はこの3つの関係を最後まで上手く克服で…

金縛り

私は自分でも基本的にはホラ吹きだと思うが(笑)、これから述べることは、私の中でも数少ないシリアスな話だ。 私には見える。見えてしまう。ホントだ。感じるのである。わかりやすくいえば霊などと呼ばれるものが。ただ不思議なのは、霊感の強い人と私が一緒…

芸能界という閉鎖空間

芸能界に身を投じたことはないが、摩訶不可思議で理不尽な世界だと思う。素人の私が純粋に感じる芸能界の「なんじゃそら?」を並べてみたい。共演NG 私たち自身が耳慣れてしまったからか、共演NGと聞いてもへぇ と思うだけだけど、よく考えたら一般社会でそ…